おれんじ姫の物語【第四話】

■□オレンジ姫の物語□■

ペパーミントに続いて中に入ると、そこはこじんまりとしたカフェ風の佇まい。

窓やドアは2重になっており、中は吹きさらしの潮風から良く守られているようです。

「よくきましたね、さあお座りください」オパールが皆を招き入れました。

その後ろからジュリーが入ってきました「姉さん、カヌーは浜辺に準備したわ、月も出ているし

波はとても穏やかよ、この様子ならお城まではそんなにかからないわ」

「あの崖を降りてきたの?、二人とも、運動神経が良いって噂は本当だったのね」オパールはそ

う言いながらバロン、ペパーミント、ジンジャーにミルクを差し出しました。

もちろん、オレンジ姫ににも気遣いを忘れません。

「初めましてお姫様、私はオパール、こっちは妹のジュリー、こんな小さな家を見るのは初めて

でしょう、よくここまでがんばりましたね、ミルクは飲めますか?」

姉妹とも、素朴で優しい子たちのようです。

少し熱めのミルクをふぅふぅさせて、オレンジ姫はコクンコクンと喉を鳴らしながら飲み干しま

した。

ゴツゴツしたカップを不器用な手つきでテーブルに置くと、オレンジ姫は考えました。
ビックリしどおしで怖い思いもしたけれど、全てが初体験だった一晩の出来事が、ひとつづつ頭

の中によみがえってきました。

ジンジャーはもう、いつもの優しい目つきに戻っていました。

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